「椰子・椰子」川上弘美さん・絵 山口マオさん

こんにちは。

「椰子・椰子」川上弘美さん・絵 山口マオさん

川上さんの小説は、すっごく不思議なものが結構ありますが、「椰子・椰子」はトップクラスだと思います。

そして、山口マオさんのイラストもとても合っています。

 

川上さんと山口さんの「あとがきのような対談」によると、半分くらいは川上さんが見た夢日記のことが書かれているそうです。

 

好き嫌いがはっきりしそうです。

私が特に好きだったのは、「家に帰ってからだんだん腹がたってきたので、地団駄を踏みながら廊下を五往復した。」という文章です。

 

おもしろいな。と思いながら、自分の家には廊下がないなと思いました。ワンルームのこじんまりした賃貸なので、部屋で地団駄を踏むと騒音問題が発生しそうです。

 

自分では気付いていないけど、実は幸せってこのことなのか、ちょっと違う気もしますが色々想像してみます。地団駄を踏める廊下がある幸せ。

私は腹が立ったら食べて寝るので、私の怒りはこのワンルームで事足りるなとも考えました。

私も幸せなのかもしれません。

 

読んでいただき、ありがとうございました。