こんにちは。
小川糸さん「ツバキ文具店」
主人公鳩子の職業は代書屋だ。
ちゃんとした手紙は久しく書いていない私だが、雑貨や文房具が好きだし、子どもの頃に書道教室に行っていたのもあり大変おもしろく読めた。
手紙を書くといっても、選択肢は本当にたくさんなのだ。
筆記用具は何を使って、自体、文字の色、どんな紙に書くか、内容、あいさつ文、改行や相手との距離感、言葉選び、封筒、切手などなど選ぶことだらけだ。
そして、ストーリーもまたいろいろ考えさせられることだらけなのだ。親や友人、知人と上手くいってない時期というのは誰しも経験があると思う。
後悔なんてみんなしているだろう。
小川さんが描く登場人物たちが、優しくいろんな言葉をくれる。
登場人物たちは本当にみんな大好きだが、私が女優だったらバーバラ婦人役をやりたいと謎の妄想をする。
バーバラ婦人の特に好きだった言葉が「この歳になるとね、毎日が冒険なのよ」って言葉だ。
私は若い頃の毎日楽しくてキラキラした感じを思い出しては、今を退屈に思っていたから、人生の楽しい時期は若い頃だけじゃなくて、毎日の出来事をもっと楽しもうと思った。
この小説もまた、私の大切な一冊だ。
読んでいただき、ありがとうございました。