こんにちは。
全て「ホテルローヤル」が関係している短編小説7話です。
昔遊んでいたけど閉園したちょっとした動物園とか、今は使われていないちょっとした遊具がある遊び場が私にはいくつかありました。
それらは、使われなくなって数年するとすごく劣化してしまって、魂が抜けてしまったような建物だったり、看板だったりが自分も年を取ったと思わせます。
そんな色褪せてしまった場所にもたくさんの人の思い出があるのだなと思います。
「ホテルローヤル」は、ラブホテルです。その思い出は、動物園なんかより人には言えないような闇のある話がほとんどでした。
桜木さんの描く、なかなか幸せを掴めない人々の切ない話が、私には少し苦しかったです。ですが、現実と近い世界なのかもしれません。
バカみたいに幸せな話はいらなくて、切ない話を読みたい時もあると思います。読みやすくて一気に読めます。
日の当たらない世界が好きな方、メンタルの強い方におすすめの1冊です。
読んでいただき、ありがとうございました。