片岡義男さん「豆大福と珈琲」

こんにちは。

片岡義男さん「豆大福と珈琲」

 

短編小説とエッセイ。

表題作「豆大福と珈琲」は、豆大福の説明から始まる。和菓子好きの私はもう楽しい。

豆大福のビジュアルってずるいと思う。

豆が透けて見える。そして形も豆の存在感が表に出ている。

 

例えるなら、自分がモテるとわかっている男だ。

全面に人を惹きつける要素がある。

おはぎとかだんごとか全部大好きだけど、人にあげる時にいくつか買う時には、豆大福は選ぶ。

華やかさと安定感。

あまり親しくないと、もしかしたらべこもちとか桜餅とかは好みがあるな。

けど、全部白と緑の大福と、黒い団子じゃ寂しい。

そんな時、豆大福である。

素朴ながら、愛嬌たっぷり。どこへ連れて行っても恥ずかしくない。

 

豆大福に注目した片岡さんにセンスを感じる。

 

読んでいただき、ありがとうございました。