こんにちは。
星新一さん「できそこない博物館」
星さんが、作品として発表していないメモの段階のボツの文章をエッセーとして解説を加えながらたくさん載せてくださっています。
このエッセーを読んでいる方は星さんの作品のファンの方、もの書きになりたい方、その両方の方がいると思います。
星さんは、設定が成立しているか、オチがすぐにばれてしまわないか、他のSF作家の方と内容がかぶっていないかなど、色んなことを考えながら書いていると知りました。淡々とした天才だと勝手に思い込んでいましたが、準備と勉強の努力の人なんだと思いました。
自分が見たり、聞いたり、体験したことのない世界を描く星さんはすごいと思います。
毎回リセットされた世界で一から設定とオチを考えるというのは果てしない作業のように思われます。
星さんのショートショートに対する姿勢が覗き見できる楽しい一冊です。
読んでいただき、ありがとうございました。