こんにちは。
町田そのこさん「コンビニ兄弟」
町田さんの小説を読むのは2冊目なのだが、デビュー作とテイストは少し違っていた。
悩みや問題を抱えた人が日々頑張っているという共通項はあったものの「コンビニ兄弟」は平和だ。
多分、町田さんの得意分野は、微笑ましく読めるこの作品よりもう少し悩ましい世界観の方だと思う。
「コンビニ兄弟」は、人は見る角度によって全然違って見えることを教えてくれる。胸が熱くなったり、応援したくなり一気に読める。
作家さんによって、自分のいろ一色でいく人もいれば、いろんな作品を書く人もいる。
ラーメン屋さんなのにカレーが美味しいみたいに、自分の主力と思っている作風よりも違う方が好きだと思う読者もいるだろう。
どれも好きという作家さんもいるし、大ファンだがこの系統は自分には合わないと思う作家さんもいる。
でも、きっと誰かの心に残る作品になり得るので、どんなチャレンジも応援したい。
誰かの心を支える一冊に。思い出の一冊に。人生を変える一冊に。
読書は出会いと好みなので、好きな作品に出会うには読むしかない。
読んでいただき、ありがとうございました。