滝口悠生さん「長い一日」

こんにちは。

滝口悠生さん「長い一日」

小説。

読み始めてすぐに小説?と疑問に思って図書館で借りた本なので分類のチェックをしたところ、確かに小説であった。

 

この小説には滝口さんや滝口さんの妻や友人が登場する。

みんなの思考が書かれているのだが、果たしてどれくらい当たっているのかは謎である。

 

自分が考えていることさえ謎なのに。

そして、ちょっとしたことで意見は反転したり、思っていることとは異なった言動もする。

 

だが、この小説を否定的に見ている訳ではない。

いろんな人がいて、いろんな時間を重ねて、いろんなことを考えて生きている。

 

くよくよしたり、上手くいかなかったり、ダラダラと考えてしまう。

自分だけじゃない、みんなそうなんだと思うと安心する。

 

恋愛小説でもミステリーでもなく、日々の淡々とした感じなので、合うか合わないかはあると思う。

私個人としては、大好きでも嫌いでもない。

なんだか上から目線になってしまって申し訳ないが、また後日読んだら大好きになっているかもしれないし、今はそんな感じなのである。

 

滝口さんの独特な文章はけっこう好きだ。

 

読んでいただき、ありがとうございました。