スピッツ「旅の途中」

こんにちは。

スピッツ「旅の途中」

スピッツ結成の1986年から2007年までのメンバーそれぞれの目線で活動をふり返っている。

 

私が学生の時にスピッツは「ロビンソン」が大ヒットして、新曲を出せば、当時たくさんあった音楽番組のランキングに必ずランクインするというイメージだった。

 

だけど、スピッツはたくさんもがいていた。

 

才能や実力があっても既にある形に乗っかっていては、埋もれてしまう。

スピッツは、オリジナリティ、独自路線を早い段階から意識している。

 

「旅の途中」ではプロ意識が足りないとか、途中で意識が変わったということは何度も書かれているが、スピッツの4人全員が音楽を好きで、少しでも続けていきたくてずっと模索しているのが伝わってきた。

 

私には、最初の頃からみんなプロフェッショナルに見える。

自分たちの見せ方を初めからちゃんと考えている。

そして草野さんの才能を信じている。

 

大波よりさざなみ。満月より三日月。

 

最終章で田村さんが、確かなこととして、「草野の新曲を聴くたびにすごいと思う。20年俺たちは草野の曲を追いかけてきた」と書かれている。

 

ファンのみんなが追いかけているように、スピッツもまた同じなのだと知った。

 

結局のところ楽しんでいる人、好きなことをしている人には敵わない。

とてもシンプルだけど、大事なこと。

 

読んでいただき、ありがとうございました。