こんにちは。
川上弘美さん「此処彼処」
私は小説はいろんなジャンルが好きだ。
ですが、エッセイには明確な好みがある。
①地に足がついたもの(日常の平凡な話が好き)
②おもしろい(狙いすぎない笑いが好き)
③ワクワクする(これは大事)
④ゆるい(疲れるのは読めないので)
川上さんのエッセイは全部当てはまる。
そしてもう1個。全力の感情が見えるのが好きだ。
誰にも言わないような喜怒哀楽が具体的に書かれていると嬉しい。
私は、本を通して普段見えないところを覗き見するのが好きだから、作家さんの独自の視点を楽しみたい。
川上さんという人は見え隠れする。それも良いんですがね。もっと内側を見てみたい気もするけど、川上さんなりに見せてくれているのだと思う。たまにすごい直球の時もあり、おもしろい。
それらを満たしていても苦手分野がある。
旅行とかその土地の話。
方向音痴で田舎育ち、読解力のない私は、地理の話が苦手で、その景色を感じさせてくれる話がつかめない時がある。
「此処彼処」はのんびりと癒される1月から12月までのエッセイ。土地の話が多くてね。
土地の話でも川上さんのきれいな文章で楽しく読めたのもあるのですが、私はまだまだだな。
読んでいただき、ありがとうございました。