こんにちは。
川上弘美さん「おめでとう」
12の短編小説。
ジャンルは恋愛です。
私が一番好きだったのが、「どうにもこうにも」です。
最初の250字程度で心をつかまれました。
言葉のセンスが素敵で、むだがない。
この話は「私」が幽霊にとり憑かれる話です。
作者の川上さんの描く主人公の「私」は抗わない、驚かない。
「私」はあり得ないくらい淡々と幽霊を受け入れます。
ですが、完全に川上さんのペースに持っていかれるんですよね。
自然としっくりくるもので、違和感なしです。
「どうにもこうにも」を読みながら、うとうと眠り、起きてまた続きを読めたら最高ですが、実際には面白くて最後まで一気です。
短編ですしね。
本当に多彩だなと思う。
読んでいただき、ありがとうございました。