滝口悠生さん「高架線」

こんにちは。

滝口悠生さん「高架線」

私の好きな種類の小説。そう、アパート小説だ。アパートで展開される小説を私は勝手にそう呼んでいる。

物語の舞台は、かたばみ荘。とても良いネーミングである。

おんぼろアパート小説は特に大好物なので、序盤から期待がどんどん大きくなった。

 

東京に住んだことはないが、駅から近くてトイレとシャワーがあり、家賃3万の物件がとても安いというのはなんとなくわかっていた。

我が家もおんぼろだが、かたばみ荘は遠慮したいというか無理そうだ。

 

そして、内容も私の期待を超えた。

読者を楽しませる工夫がいっぱいで、実際に読んで楽しんでほしいので、内容はあまり書かないでおきます。

 

滝口さんのセンスがとっても素敵だ。

ミステリアスキャラには、神秘的な所を保ち続けていてほしいしので語り手のチョイスもよいと思う。

めちゃくちゃ変化球を投げてくるけど、読者のイメージは壊さない。意外と律儀な小説だと思う。

 

良かったら読んでみてください。

 

読んでいただき、ありがとうございました。