こんにちは。
山内マリコさん「選んだ孤独はよい孤独」
とっても読みやすい。
短編小説で、本当にとても短いものもあり、それぞれ書き方も自由でおもしろい。
人は色んな角度から見ると全く別人のように見える。
人によって態度を変える人ももちろんいる。好かれたい相手に対して優しくしたり、逆にどうでもいい人に対して冷たくしたり。
だけど、別に態度を変えなくたって全員から同じ印象を持たれる訳ではない。
山内さんの独自の目線が、あるあるあるでどんどん読んでしまう。
好きな作品は、いっぱいあったのだが、表題作の「選んだ孤独はよい孤独」の母親がスーパーのレジ打ちで稼いだ世界一悲しい金っていう言葉が好きだ。
主人公の人柄とか苦しみとか、母親に対する申し訳なさが伝わってくる。
図書館で本を借りて読むことがほとんどの私は、初めて読む作家さんはちょっと読んで合わなかったらやめるのだが、この冒頭部分で一気に心を掴まれた。
読んでいただき、ありがとうございました。