こんにちは。
吃音の少年のお話。
少年とは、重松さん自身のようだ。
言葉がつっかえてしまう吃音。
重松さんの小説が彩り豊かなのは、発音が苦手な言葉を違う言葉に置き換える力が子どもの頃から鍛えられていたからなんだと知った。
私の身近には、吃音の子どもはいなかったが、子どもにとって大きな問題になり得る。
子どもは残酷。よく聞く言葉だが、仕方がないところもある。
まだまだ世界が狭いため、みんなと一緒か違うかで分けてしまう。
切なくてもどかしいのだが、今の重松さんの活躍を知りながら読んでいるので安心感もある。
少年時代や親はいろいろと悩みながら生きてきたんだなと思う。
重松さんの小説はちょっと胸が苦しくなる。
リアルでせつない。重松さんにしか出せない世界。経験から生まれた芯があるのだろう。
読んでいただき、ありがとうございました。