こんにちは。
凪良ゆうさん「流浪の月」
面白い。
おもしろいという言葉が相応しいかどうがはわからない。
この小説は、読む人によって受け取り方が様々だと思う。
大なり小なり、諦めるしかないことを抱えている人間なんて結構いる。
凪良さんは、少数派な人々の悩みや秘密を描くのがとても上手だ。
そちら目線で描かれているので苦しくてもどかしいが、細かいことまで知らないで関わる側の人間なら見方は違うだろう。
人を理解するという作業はとても大変で、そもそも相手が誰かにわかってもらおうと思って生きているのかもわからない。
小説だから覗ける人間の心の一番奥。
現実の世界で触れ合うのは難しいと改めて思った。
読んでいただき、ありがとうございました。