三浦しをんさん「木暮荘物語」

こんにちは。

三浦しをんさん「木暮荘物語」

完全に私の好みである。

おんぼろアパートの住人や住人である繭の職場という狭い世界で様々な恋愛模様がある。

私の好きなアパート&商店系という最強の組み合わせだ。

 

小さな世界が舞台の時、登場人物が最重要である。

登場人物たちは、ほとんど私と違う感性の持ち主だ。

 

恋愛においてストレートにしか行動できず、余計な心配ばかりし、石橋を叩いて壊すような私にとって登場人物たちは尊敬してしまう。

 

先日テレビで、保護猫の受け入れ家族を探すバラエティー番組を見ていて、猫が好きだけど、むやみに近づいていかない女の子が出ていた。

 

私も猫や動物が大好きだ。

子どもの頃なんて好奇心の塊だし、好きイコール触りたり、近づきたい、遊びたいである。

 

相手の気持ちを察したり、自分の欲望を前面に出さない。

それが子どもの頃からできているなんて、彼女は末恐ろしいと思って見ていた。

そういう人の所に幸せってやってくる。

 

この小説の登場人物たちも、多くの読者に愛されていることと思う。

そういう選択をなさるのね。全て察してらっしゃるのね。

みんな大人過ぎる。

相手の気持ち理解し過ぎている。

 

時には、それが邪魔をすることがあるかもしれないが、この世界はあたたかくて大好きだ。

 

読んでいただき、ありがとうございました。