こんにちは。
向田邦子さん「蛇蠍のごとく」
すらすら読めます。
解説で小林桂樹さんが、向田さんの作品はどの登場人物を主人公に持ってきてもドラマが成立すると書いてありますが、そこが小説の面白さであり、読者を飽きさせません。
「蛇蠍のごとく」は、娘が不倫をする話ですが、登場人物の気持ちがそれぞれに描かれていて本当に誰の気持ちもわかってしまって、すごく面白いです。
全登場人物に感情移入させながらハラハラして読んでしまうのだから、向田さんはすごいです。
毎回、面白いしか言えないのも悔しいですが、向田さんが書いたものが世の中に存在して私でも読むことができる。
とても幸運なことです。
読んでいただき、ありがとうございました。