重松清さん「きよしこ」

こんにちは。 重松清さん「きよしこ」 きよしこ(新潮文庫) 作者:重松 清 新潮社 Amazon 吃音の少年のお話。 少年とは、重松さん自身のようだ。 言葉がつっかえてしまう吃音。 重松さんの小説が彩り豊かなのは、発音が苦手な言葉を違う言葉に置き換える力が…

群ようこさん「母のはなし」

こんにちは。 群ようこさん「母のはなし」 母のはなし (集英社文庫) 作者:群 ようこ 集英社 Amazon 母親とは、不思議な存在だと思う。 子どもの頃は絶対的な存在であり、彼女の意見が全て正しいのだと思っていた。 しかし、大人になってみると、私の母は結構…

ケンタロウさん「ケンタロウの洋食 ムズカシイことぬき!」

こんにちは。 ケンタロウさん「ケンタロウの洋食 ムズカシイことぬき!」 ケンタロウの洋食 ムズカシイことぬき! (講談社のお料理BOOK) 作者:ケンタロウ 講談社 Amazon 料理をちゃんとするようになって、よく作るのは洋食だった。 ハンバーグ、カレー、…

川上弘美さん「晴れたり曇ったり」

こんにちは。 川上弘美さん「晴れたり曇ったり」 晴れたり曇ったり (講談社文庫) 作者:川上弘美 講談社 Amazon エッセイ。 「晴れたり曇ったり」は気分というか浮き沈みの方の話だ。 私は、川上さんの短編小説が特に大好き。 いつもワクワクしたり、心をフワ…

劇団ひとりさん「浅草ルンタッタ」

こんにちは。 劇団ひとりさん「浅草ルンタッタ」 浅草ルンタッタ (幻冬舎単行本) 作者:劇団ひとり 幻冬舎 Amazon お笑い芸人の劇団ひとりさんの小説。 「陰日向に咲く」「青天の霹靂」から3作品読んだが、私はひとりさんの書くものが好きだ。 登場人物の紹…

磯崎憲一郎さん「終の住処」

こんにちは。 磯崎憲一郎さん「終の住処」 終の住処 (新潮文庫) 作者:憲一郎, 磯崎 新潮社 Amazon ちょっと前に読んだ。 ネットで他の人の感想を読んでみた。 芥川賞受賞作ということもあり、ハードルが上がっているのか皆様辛口だ。 普段本は読まないけど、…

吉本ばななさん「とかげ」

こんにちは。 吉本ばななさん「とかげ」 とかげ 作者:吉本ばなな 幻冬舎 Amazon 短編小説。 図書館派の私は、いつものように借りて読んだ。 図書館で借りた小説は、たまに線が引いてあったり、印がついていたりする。 不倫、略奪の小説に3か所線が引いてあ…

吉岡勝美さん「スチーム中華」

こんにちは。 吉岡勝美さん「スチーム中華」 スチーム中華 作者:吉岡 勝美 柴田書店 Amazon 料理の本を持っているという人は多いだろう。 本を選ぶ基準はなんだろう。 自分に合ったレベルであるとか、眺めているだけで幸せだとか、著者がイケメンでファンで…

吉田修一さん「続 横道世之介」

こんにちは。 吉田修一さん「続 横道世之介」 続 横道世之介 作者:吉田 修一 中央公論新社 Amazon 横道世之介を読んだのは、だいぶ前で、あらすじはあまり覚えていない。 というか事件とかたくさんは起きないような小説だったと思う。 私と同じ状況で、続編…

植草美幸さん「結婚の技術」

こんにちは。 植草美幸さん「結婚の技術」 結婚の技術 作者:植草美幸 中央公論新社 Amazon 植草さんという方は、結婚相談所でバリバリ働いていて、たくさんのカップルを成婚させた実績があるようだ。 独身の結婚を望む人が読む本なのかと思って読んでみたら…

群ようこさん「うちのご近所さん」

こんにちは。 群ようこさん「うちのご近所さん」 うちのご近所さん (角川文庫) 作者:群 ようこ KADOKAWA Amazon 群さんは、第2のサザエさんを描けるんじゃないかと思う。 ご近所のお話っていうのはよくあると思うのだが、サザエさんはやっぱりおもしろいん…

川村元気さん「世界から猫が消えたなら」

こんにちは。 川村元気さん「世界から猫が消えたなら」 世界から猫が消えたなら 作者:川村元気 マガジンハウス Amazon 世界から猫が消えたら、猫を飼っていない私にはどんな影響があるだろう。 なんか悲しい。 最近の私は、なぜか猫が題材になった小説をたく…

「クリスマスを探偵と」文 伊坂幸太郎さん 絵 マレーヌ・フィオールさん

こんにちは。 「クリスマスを探偵と」文 伊坂幸太郎さん 絵 マレーヌ・フィオールさん クリスマスを探偵と [ 伊坂 幸太郎 ]価格: 1430 円楽天で詳細を見る 伊坂さんが学生時代に書いて、初めて完結させた短編小説をもとに作られた絵本だそうです。 現実的過…

滝口悠生さん「長い一日」

こんにちは。 滝口悠生さん「長い一日」 長い一日 作者:滝口 悠生 講談社 Amazon 小説。 読み始めてすぐに小説?と疑問に思って図書館で借りた本なので分類のチェックをしたところ、確かに小説であった。 この小説には滝口さんや滝口さんの妻や友人が登場す…

若林正恭さん「ナナメの夕暮れ」

こんにちは。 若林正恭さん「ナナメの夕暮れ」 ナナメの夕暮れ (文春文庫) 作者:若林 正恭 文藝春秋 Amazon お笑い芸人のオードリー若林正恭さんのエッセイ。 オードリーはけっこう好きだ。 一時期ラジオも聴いていた。 「ナナメの夕暮れ」は、まえがきが一…

柳美里さん「ねこのおうち」

こんにちは。 柳美里さん「ねこのおうち」 ねこのおうち (河出文庫) 作者:柳美里 河出書房新社 Amazon 私はねこが好きだ。 同じくねこ好きな友達と、20代後半くらいの時に、金持ちの家の飼い猫になりたいとよく話していた。 そこが一番幸せで安全な場所だと…

原田ひ香さん「三千円の使いかた」

こんにちは。 原田ひ香さん「三千円の使いかた」 三千円の使いかた (中公文庫) 作者:原田ひ香 中央公論新社 Amazon この本が、とても売れていることは知っていた。 この本が、私の住む地区の図書館で大変な順番待ちが必要なことも知っていた。 どんな内容か…

吉田修一さん「国宝(下)」

こんにちは。 吉田修一さん「国宝(下)」 国宝 (下) 花道篇 (朝日文庫) 作者:吉田 修一 朝日新聞出版 Amazon この作品に登場する女性たちは、みんな強くて素敵だ。 梨園の妻だとか、娘、舞妓さんなど芯が強くて、肝が据わっている。 それは、夫が素敵だから…

吉田修一さん「国宝(上)」

こんにちは。 吉田修一さん「国宝(上)」 国宝 (上) 青春篇 (朝日文庫) 作者:吉田 修一 朝日新聞出版 Amazon 歌舞伎の世界の話。 時代とか文化が絡んでくるので、少し難しい。 軽く内容をさらって早読みした。 おもしろい。 芸の道っていうのは大変だ。 人…

有川浩さん「旅猫リポート」

こんにちは。 有川浩さん「旅猫リポート」 旅猫リポート (講談社文庫) 作者:有川 浩 講談社 Amazon 猫好きの作家さんってかなり多い。 ユーモアがあり、名作をたくさん世に残している作家さんであっても、飼い猫のエッセイは、私は大概楽しめない。 猫愛はわ…

吉田修一さん「7月24日通り」

こんにちは。 吉田修一さん「7月24日通り」 7月24日通り 作者:吉田 修一 新潮社 Amazon イケメン男性を好む女性。 これは多数派だと思う。 世の中のイケメン需要に対し、残念ながらイケメンは全員には行き渡らない。 そこで、競争や嫉妬が生まれる。 そし…

吉田修一さん「日曜日たち」

こんにちは。 吉田修一さん「日曜日たち」 日曜日たち (講談社文庫) 作者:吉田 修一 講談社 Amazon 半分くらい読んで気づいた。 前に読んだことがある、と。 最近気づくのが遅くなってきた。 そして、結末もどんなだっただろうか最後まで読んで、 そうだ。こ…

角田光代さん「私はあなたの記憶のなかに」

こんにちは。 角田光代さん「私はあなたの記憶のなかに」 私はあなたの記憶のなかに (小学館文庫) 作者:光代, 角田 小学館 Amazon 短編小説集。 角田光代さんといえば、長編小説で代表作があり、本を読まない人でもタイトルは聞いたことがあるという人も多い…

やまぐちせいこさん「少ない物ですっきり暮らす」

こんにちは。 やまぐちせいこさん「少ない物ですっきり暮らす」 少ない物ですっきり暮らす (正しく暮らすシリーズ) 作者:やまぐち せいこ ワニブックス Amazon ミニマリストのやまぐちせいこさんが住んでいる家の暮らしぶりを紹介してくださっている。 本当…

群ようこさん「今日もお疲れさま」

こんにちは。 群ようこさん「今日もお疲れさま」 今日もお疲れさま パンとスープとネコ日和 (ハルキ文庫 む 2-16) 作者:群 ようこ 角川春樹事務所 Amazon パンとスープとネコ日和の第5弾。 大事件も起きず、変わらずのアキコとシマちゃん。 いつもののんび…

小川糸さん「にじいろガーデン」

こんにちは。 小川糸さん「にじいろガーデン」 にじいろガーデン (集英社文庫) 作者:小川 糸 集英社 Amazon 家族の形はそれぞれ。 虹みたいにいろんな色がある。 何を主張して、何を隠して、、人はみんな生きている。 家族や性別について考えさせられる。 先…

山口ミルコさん「似合わない服」

こんにちは。 山口ミルコさん「似合わない服」 似合わない服 作者:山口ミルコ ミシマ社 Amazon 表紙を見ておもしろエッセイだと思った。 エッセイの場合は、著者が変わった職業だったり、珍しい暮らしをしていたりするとかよりも、読みやすいかどうかの方が…

文月悠光さん「わたしたちの猫」

こんにちは。 文月悠光さん「わたしたちの猫」 わたしたちの猫 作者:文月 悠光 ナナロク社 Amazon 恋の詩。 人の勧めにより、読んでみた。 活字中毒かもしれない私だが、詩を読むことはほとんどなかった。 すてきだなと思う詩もあったのだが、目が慣れていな…

群ようこさん「財布のつぶやき」

こんにちは。 群ようこさん「財布のつぶやき」 財布のつぶやき (角川文庫) 作者:群 ようこ KADOKAWA Amazon 群さんの買い物、ごはん、家など日常のことを綴ったエッセイ。 作家の方の日常の生活を読むと、豊かな暮らしぶりを感じ取ることが多い。 群さんの日…

吉田修一さん「最後の息子」

こんにちは。 吉田修一さん「最後の息子」 最後の息子 作者:吉田 修一 文藝春秋 Amazon 短編3作品。 こちらがデビュー作とは。 なんと完成度の高い。 最初の「最後の息子」からパンチがあった。 同性愛は、男女の恋愛よりも悩ましいことが多いのかもしれな…